ゆずり葉花暦『紫のバトン』

桜の咲き始めからのポカポカ陽気。桜の時期もあっという間に過ぎ気づけば初夏の陽射しに。
草木も芽吹き日に日に青々と新緑の季節となってきましたね。

ゆずり葉では、早春に他の木々に先駆けて梢いっぱいに咲かせてくれた真っ白な『コブシ』から、紫色の『木蓮』がバトンを受け、これから『紅花常盤万作(べにばなときわまんさく)』が見ごろを迎えます。

『コブシ』は、桜と同様に葉よりも先に花が咲き、桜より一足先の田植えの時期に花が咲くことから、別名「田打ち桜」「種蒔桜」とも呼ばれ、昔から農作業の目安ともなっている木のひとつで、全国でも親しまれている樹木。

『コブシ』も『木蓮(もくれん)』もモクレン科モクレン属の落葉広葉樹で、コブシは甘く、モクレンは柑橘系のさわやかなかおりが漂います。

 
紫色の花が木いっぱいに咲かせる『木蓮』の歴史は古く、日本では平安時代の書物に記録が残っているほど。つぼみが必ず北を向いていることから「コンパスフラワー」とも呼ばれ、海外でも街路樹や庭木に利用され人気のある樹木だそうです。

花が蘭(らん)の花と似ていることから、元々は「木蘭:モクラン」と呼ばれていましたが、蓮(はす)の花の方が似ているということで、「木蓮:モクレン」とも呼ばれるようになりました。英名のMagnoliaは、フランスの植物学者、ピエール・マニョル氏にちなみます。

木蓮(英名:マグノリア)の花言葉は? 『自然への愛』『崇高』『持続性』

「自然への愛」という花言葉は、春に花と葉を一気に芽吹かせる姿に由来します。
また、木蓮の木は恐竜が生きていた1億年前頃には存在していたとされ、その頃から変わらずに美しい花を咲かせていることから「持続性」という花言葉が付けられました。

恐竜の時代から咲いていたと思うと不思議な感じがしますね。

木蓮の花色と似た、上品な赤紫。
ひときわ目を惹く垣根の『紅花常盤万作』は、この時期になると皆さんからその名をたずねられる花の一つです。
新緑の若葉と紫の花々と青空のコントラスト、これからしばらく楽しませてくれそうです。

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